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2024.07.11

夏の感染症に注意しましょう!③ RSウイルス感染症

夏の感染症に注意しましょう!③ RSウイルス感染症

ウイルス性の感染症は数多くありますが、その中で『RSウイルス感染症』は、夏にも罹りやすいウイルス性感染症です。呼吸器に感染し、発熱や鼻水、咳などの風邪症状が見られ、重症化することもあります。

今回はRSウイルス感染症の症状や感染経路、治療法などについて解説します。

 

RSウイルス感染症

その名の通り、RSウイルスに感染することで発症します。ほとんどの子どもが、2歳になるまでに感染すると言われており、特に生後6カ月未満の乳児は重症化しやすいため注意が必要です。

感染してから3~5日辺りに重症化することが多く、回復までには1~2週間を要します。細気管支炎や肺炎などを併発することもあり、生後3か月未満の乳児は重症化しやすく入院するケースもあるため特に注意しましょう。

 

症状

  • 発熱や鼻水、咳などの風邪症状が見られます。
  • 重症化すると呼吸困難や細気管支炎、肺炎を併発することもあります。
  • 何度も罹ることがありますが、感染するたびに症状は軽くなります。

 

潜伏期間

4~6日

 

感染経路

 

主な感染経路は、飛沫感染と接触感染の2つ。大人も感染しますが、風邪と同じ症状のためRSウイルス感染症だとは思わず、感染が拡大してしまうケースが多くあります。

 

予防

RSウイルスに対するワクチンはないため、手洗い・うがいやマスクの着用などの基本的な感染対策が有効です。症状が出たら風邪だと安易に判断せず、早めに受診しましょう。

 

治療

脱水症状にならないようこまめに水分補給を行い、安静にして過ごしましょう。乳児は重症化することもあるため、症状の改善が見られなかったり変わった症状が見られたりしたら、すぐに受診することも必要です。

 

まとめ

RSウイルス感染症は、夏だけではなく1年を通して注意が必要な感染症です。何度も罹ることで症状は軽くなりますが、特に生後間もない乳児が感染した場合は注意が必要なため、まずは感染予防をしっかりと行いましょう。

AZUKARI